IT導入事例2「スマホ利用のためのサポートと対策」

スマホで加速!医療現場のIT化

スマホ導入事例2

医療機関の業務にITを導入することで何が変わったのか、3,000台を超えるスマホを導入した病院の事例についてご紹介します。

スマホ導入事例2

内線とナースコールをIT化した病院の事例2

東京のとある大病院が、3,000台を超えるスマホを院内に導入しました。過去に前例のない規模のこととあって、病院側も検討に検討を重ね、あらゆるリスクを想定したルール作りを進めていきました。一番困るのは、スマホの使用において通信が切れてしまうことでした。これを防止するために行われたのが、携帯電話基地局の設置でした、院内に大手携帯電話会社の基地局を設置し、フリーWi-Fiも設置。看護師やその他スタッフだけでなく、患者やその他の来院者が自由に利用できるようにしました。スマホが医療機器に与える影響はなく、安全性は確保されていることを病院側は理解していましたが、携帯端末を病院で使用することに対して不安を覚える人も多く、周知活動にも力を入れました。セキュリティ対策として導入されたのが、アイキューブドシステムズのデバイス管理サービス「CLOMO MDM」です。このツールがあれば、万が一スタッフが端末を紛失したり、盗難にあってしまったりした際に内容が初期化できるので、情報を安全に守ることが可能になりました。その他では、緊急時にチームメンバーに一斉通知できる機能や、グループチャットができる機能、医師の顔がわかる電話帳なども加えられました。PHSに比べるとスマホは大きいため、業務の邪魔にならないように工夫された白衣の開発も進められています。

徹底したセキュリティ対策

この病院が徹底しているのはセキュリティ対策です。3,000台ものスマホを使用していく上で、個人情報の取り扱いを不安視する人も少なくありませんが、共有する端末では撮影機能が使えないようにしたり、ネットワークに制限を設けたりしてから端末を配布することでこの問題をクリアしています。チャットアプリに関しては、一定期間を超えるとチャット履歴が消去される、端末を紛失した場合にはオペレーターが遠隔ロックもしくはデータ消去を行えるシステムになっているため、患者の個人情報を含むやりとりが残されていたとしても、外部に漏洩する心配がありません。
安全面を考慮したシステムは完成しているものの、患者の特定につながる個人情報のやりとりをスマホで行うことはまだなく、クラウドの活用も含めて今後どのようにしていくのか、さらなる検討を重ねていくことになっています。直近の課題としては、新たに導入されたシステムをどう使いこなしていくかということ。システムは揃っていても、使うスタッフがその技術に追いつかなければ意味がありません。スマホ操作に使い慣れている若年層のスタッフに比べると、ベテラン層がどうしても苦戦しがちですが、誰もが見てわかるマニュアルを作成したり、講習会を開いたりするなど、使い方のサポートにも力を入れています。

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