IT導入事例1「内線&ナースコールにスマホ利用」

医療とIT

スマホで加速!医療現場のIT化

スマホ導入事例1

医療機関の業務にITを導入することで何が変わったのか、病院の新築移転に伴って、内線とナースコールにスマホを導入したある病院の事例についてご紹介します。

スマホ導入事例1

内線とナースコールをIT化した病院の事例1

地域の医療連携の中核を担うとある病院が、移転と共に内線とナースコールのシステムを新たに院内に導入しました。。PHSのサービスが終了することを受けて、新築の病院へと移転する際にシステムを一新。医師や看護師が医療現場でスマホを活用することで、以前よりも働きやすい環境へと一歩前進しました。病院スタッフはおよそ1,000名にもなろうかという大病院でシステムを一新するのはかなり大変なことで、新たなシステムの導入はいくつもの配慮がなされました。内線だけでなくナースコールも新しいものを導入するため、人の命を預かる機関として細心の注意を払わなければなりませんでした。携帯電話普及当時に比べ、現在ではスマホの電磁波は医療機器への影響を気にしなくてもよいレベルになったとはいえ、より繊細な管理を必要とする医療機器との兼ね合いを考えながら通信環境を構築しなければなりませんでした。これらの要件を満たすのに適しているとして導入されたのが、法人向けに開発された富士通のスマホ「ARROWS M305」でした。スマホは院内のみでの利用なので、通信はWi-Fiのみで行われることに。医療機器との干渉を避けるためには、院内の随所になるべくたくさんのアクセスポイントを作る必要がありました。しかし、アクセスポイントが多すぎると移動の際に通信の遮断が起きやすく、命を扱う医療現場においてはリスクが高すぎるという難点がありました。この問題をクリアさせたのが、富士通のスマホだったのです。このスマホは、アクセスポイントの変化に端末側が対応できる仕組みとなっているため、本来なら通信が遮断されてもおかしくない場面でも通信の維持が可能になりました。

IT化によって業務が一気に効率化された

院内の内線とナースコールをIT化したことにより、看護師の負担は大幅に軽減されました。スマホの大きな画面で患者の情報を簡単に確認できるようになったのも、IT化の大きなメリットのひとつです。選んだスマホは、病院には欠かせない消毒薬や衝撃への耐性も強く、徹底した衛生管理を必要とする医療現場に適していました。患者の投薬管理等でタイマーを活用したり、スタッフ間で重要な情報を共有したりと、PHSのままでは実現できなかったことがどんどん実現されていったのも大きな成果です。病院でスマホを導入するためには、通信環境の構築方法とスマホの選択がとても重要であることを証明する事例となりました。

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