医療現場のIT事情「PHSは終了!スマホの時代」

医療とIT

スマホで加速!医療現場のIT化

多くの病院で採用されているPHSが終了!?

病院の中での連絡ツールとしてずっと使用されてきたPHSが終了へと動きだし、スマホが導入されることによってIT化が進みつつあります。プライベートでスマホを使うことは当たり前の時代になりましたが、看護師が働く医療の現場ではまだまだこれからです。

多くの病院で採用されているPHSが終了!?

PHS終了の動きが加速

ソフトバンクが、2017年4月にPHSの一部サービス終了を発表しました。病院で使用されているPHSに関してはまだサービスが提供されますが、今後は縮小されていくことになるでしょう。その他一般の利用者は、2018年の4月以降新規の申し込みやPHS端末への機種変更ができなくなりました。現時点でPHSサービスを提供している日本の企業はソフトバンクのみなので、PHS台数は時間と共に減っていくことになるでしょう。修理の受付はこれからも継続して行われますが、修理ができないような破損や故障が起きた場合には、PHSの使用をやめるしか方法がありません。そのため、PHSを使用していた医療機関は、院内の連絡システムについて検討していく必要があります。システムの切り替えには時間とコストがかかることから、早いうちから計画的に切り替えていかなければなりません。

医療機関がPHSを利用しているのはなぜか

医療機器は繊細なので、電磁波の影響を受けやすくなっています。携帯電話とPHSでは、PHSの電磁波のほうが低いということから、医療機関で使われるようになりました。災害時には、携帯電話よりも基地局が細かく設置されているPHSのほうがつながりやすくてバッテリーの持ちも良いなど、何かと使い勝手が良いというのも医療機関に好まれた理由のひとつです。

現在はスマホの性能が追いついている

電磁波という面でスマホを見ると、4GがメインとなってからはPHSとの差も特になくなりました。携帯電話が普及しはじめた頃は、病院での携帯電話の利用は控えるよう周知されていましたが、今では医療機器への影響を気にせず携帯電話を使用することができるようになりました。つまり、スマホを利用して困るような状況ではもはやなくなっているのです。

スマホの導入は今後進んでいく

PHSは電話機能しかないツールなので、業務効率化には役立たないどころか、電話しかできないことによって業務が滞ることもあるほどです。スマホが医療現場に入れば、急技ではない連絡をメールで済ませることが可能になるなど、現場スタッフの生産性は確実にアップします。インターネットやアプリが使えるようになれば、さまざまなことがスマホひとつで管理できるようになります。医療現場スタッフはもちろん、患者にとってもメリットが大きいということからも、今後はますますスマホが医療現場に普及していくことが予想されます。

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    一般的にはスマホが主流の時代になりましたが、医療機関ではPHSがずっと使用されてきました。その理由は、端末から発せられる電磁波の影響が携帯電話よりも低かったからです。しかし、今ではスマホを使っても問題ないところまできており、PHSを使い続ける必要性がなくなりました。PHSに関してはサービスが終了し、修理対応だけになっています。PHSを活用している医療機関も、今後はスマホに移行していかなければならなくなるでしょう。